2007年05月04日

わんこの画像保存の注意点

長い眠りについたブルの可愛い姿をいつでも見られるよう、パソコンに保存していたブルの写真をネットで焼き増しをオーダーしました。

パソコンに保存しておけば、いつでも楽しむことができるしブログにもアップできるし。。

そう思ってパソコンに保存したブルの画像はひとりで楽しんでいたのですが、長い眠りについてしまったら家族や知り合いがブルの写真を見せてと。

そのたびにパソコンのスイッチを入れて操作するより、プリントした写真をアルバムにまとめ、好きなだけゆっくり見られるようにしたいと思ったのです。



そこである失敗に気づきました。


写真屋さんでデジカメプリントをお願いするには必要なサイズがあるのです。

※640×480pixels(30万画素相当)?6144×6144pixels(3800万画素相当)が必要




ブルの画像をチェックしたら、ブログやHP用に小さく加工しそのまま上書きしてしまった画像が沢山ありました。

640×480ピクセルより小さく加工するときは上書きせず、別のフォルダに保存しておけばあとでまとめて写真屋さんでプリントしたくなったときに使えたんですよね。

枚数が少なければプリンターでせっせとプリントすることができますが、大量になると写真屋さんに出したほうが早いし仕上がりがきれいだし安いんです。


はあ。。

小さく加工したのに限ってお気に入りの可愛い写真だったりするんですよね。

落ち着いたらいったんHPにアルバムを作ってそれをプリントアウトしようかな。

うん。

そうしよう。


保管していたネガも、連休が明けたら全部焼き増しに出そうと思います。



ブルのリボンや髪をまとめるペーパー、爪切り、ブラシに櫛、ヘアスプレーに虫除けスプレー、洋服におもちゃ。。

今日はそれらをひとまとめにして、いつでも眺められるようにしました。



ねえ、ブル。

新しいアルバムを買ってこなくちゃね。

それからブルの小物を入れるケースも。

飛び切り可愛いのにしようね。

あ、それからフォトスタンドも!

赤ちゃんの時のブルも可愛いけど、目が見えなくなって足腰が弱ってからのブルも気品が溢れてとっても素敵だったんだから。

毎日写真を入れ替えてあげるからね。


IMGP0902.jpg


ヴィヴィのアルバムも作ってあげるから安心して。

パソコンへの画像の保存、ヴィヴィのは小さいサイズに上書きしないよう注意するから大丈夫だよ。


ニックネーム yui at 11:50| Comment(11) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月03日

火葬と遺骨とお墓のこと

真っ白で小さな新しい姿になったブルもずっとこの家に置くことにしました。

実はブル。

毎日私の職場へ連れて行ったほどひとりぼっちにさせたことがないのです。

そこまでして。。と言われるほど溺愛していました。

だから家から離れたお墓になんて無理。

毎日同じ時間にくみたてのお水とごはんをあげたいし、毎日声をかけてやりたい。

ブルの姿が変わっても、そばに置いていつもと変わらないいつものことをずっと続けたいのです。



いつまでも遺骨を家に置いておくなんて。。と気味悪がる人もいると思うのですが、私にはブルの骨さえ可愛い。

実際に火葬して新しい姿に変身したブルと対面したとき、小さな頭蓋骨にブルの面影がたっぷりあって、この子は骨になっても可愛いね。。と話したくらいですから。

だから遺骨じゃなくて新しい姿。

そう解釈しています。



ネットで検索したら遺骨をお墓に入れるのも、家に置いておくのも、家の敷地に埋めるのも、散骨するのもどれも間違いではないという記事を見ました。

飼い主さんの気持ちが一番落ち着く方法で良いそうです。


一番辛いのは後悔すること。

いきなりお墓に入れてしまったら、もう出してやることができなくなります。

だから落ち着くまでそばに置いておいて、時間をかけてゆっくり結論を出してもいいのだという記事を読んで安堵しました。



火葬も同様。

ブルの火葬は葬儀屋さんに来てもらいいつも風のにおいを嗅いで楽しんでいたお気に入りの場所で個別火葬してもらいました。

合同火葬だとよその子と一緒になってしまうから遺骨が戻ってこないのです。

火葬してしまってから「やっぱり。。」という気持ちは残したくありませんでした。

それとブルはお散歩に行ってもよその子との接触をとても嫌っていたのと、新しいブルの姿を骨壷に納めるのも自分の手でしてやりたかったから。。

個別火葬にしたことであとになって「ああすればよかった」という思いをしないで済みました。



新しい姿になったブルに声をかけながら朝晩のお水とごはん。3時のおやつ。

ヴィヴィの散歩の時は火葬の時にブルと分けっこして手元に残したリードの持ち手を持って一緒にお散歩。

姿は見えませんが、毎日「そばにいるよ」という気配を感じています。

ブルは新しい姿に変わって我が家に帰ってきてからは、日を追うごとに少しずつ悲しみを和らげてくれています。




たったひとつ、あとになって「あ!しまった!」と思ったのは、ブルのさらさらの毛を残さなかったこと。

ネットで検索したら形見に残しておく人が大勢いらっしゃったのです。

少しカットして手元に残しておけば、あのさらさらな手触りまで残すことができたのに。。

火葬が終って気持ちが落ち着くまでまったく思いつかないことでした。


img 115.jpg


ブル。。

動けるときよりとっても小さくなったけど、真っ白できれいだよ。

可愛さはなにひとつ変わらない。
ニックネーム yui at 11:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月02日

お風呂の思い出

ブルが倒れてから葬儀の日を迎えるまで、自分の身支度はなりふり構わずの状態でした。

顔を丁寧に洗うこともせず、化粧もせず。

お風呂に浸かるどころかシャワーを浴びればまだいいほう。

1分1秒と離れたくなかったし離れられなかったのです。

ブルのことで頭がいっぱいで自分の身なりなんてどうでもよかった。。



ブルは頭の毛をブラッシングしてリボンを結んでもらうのが大好きで、ペットシーツは1枚に1箇所、汚れたシーツの上では絶対に用を足さないほどキレイ好きでお洒落好きな子でした。



なのにヨレヨレのボロボロになっている私。。

お洒落でキレイ好きなブルに笑われちゃうよね。。


葬儀が終った夜、バスタブにお湯を張りゆっくり浸かることにしました。


あ。。

棚に目をやるとブルのシャンプーやトリートメントが。。



お散歩で手足が真っ黒になって帰宅するとよく手足だけシャンプーしたっけ。

ブルは「お風呂に入るよ〜」と言うと、部屋の隅っこにさーっと逃げたのですが、お風呂場に連れて行ってしまうと今度は態度が豹変。

鼻を鳴らして気持ち良さそうにじっとしていました。



お利口さんねぇ。

気持ちいい?

次はお顔とカンカンを洗うよ。


そう言うと、ブルは決まってあごを天井のほうへ向けました。

頭と顔を洗うときはシャワーが苦手で、いつも桶に汲んだお湯を目に入らないよう静かにかけて洗ってやっていたのです。

その習慣が身について、頭と顔を洗うときは天上を向いていれば目にお湯が入らないことを学んでいたのでしょう。

可愛いほっぺのところはお湯を何度もかけながら歯ブラシで梳かしながら汚れを落としました。

シャンプーしないときでも顔はこうしてしょっちゅう丁寧に洗っていたから鼻ペチャ犬特有の茶色い涙焼けはまったくできませんでした。



リンスをして仕上げると、ブルは全身をぷるぷるとゆすって水気をお風呂場いっぱいに飛ばしました。


もっとぷるぷるして〜♪


水を飛ばす動作を催促する声をかけると、何度でもプルプルする仕草をしました。


バスタオルで水分を取ると、今度はドライヤーで乾かすのですがそれまでが大騒ぎ。

はしゃいで逃げ回ってやっと捕まえると観念するのか、乾かしやすいようじっとしていました。

そして乾いてきれいになるとどっと疲れるのか、仰向けになって後ろ脚をピローンと広げていびきをかいて寝ていたっけ。



お風呂に浸かりブルのシャンプーを見つめながらお風呂の思い出に浸っていたらふとブルの気配を感じました。


ねえ。ブル。

一緒のお風呂、すごく楽しかったねぇ。




ブルの手入れは長年私がやっていて、美容院へ行くようになったのはブルの足腰が弱ってからのことでした。

ブルのシャンプーも乾かすのも楽しいのだけど素人の私では手際が悪く時間がかかりすぎて、老犬に負担がかかる。

プロなら手早くできる腕も道具もある。

犬にかかる負担が最小限で済むのではないか。

トリマーさんにはブルに負担がかからないよう、手短に仕上げてもらうようお願いしていました。

おかげでブルはシャンプー時のからだへの負担が軽くなり、老犬とは思えないほどさらさらで艶々な毛並みを維持することができました。



年老いて美容院に行くようになるまでの間、下手だけど自分の手で手入れしてやったことも、こうしてブルが長い眠りについてしまったショックを和らげてくれています。

あのときもっとやってあげればよかった。。

そう思うことが何もないほど、ブルはいつも一緒にいてくれました。


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私がトリミングを全部やっていた頃の写真。

毎日一緒にリボンを選んだんだよね。


お洒落好きなブルに笑われないよう、今日からまた小奇麗にするね。


ニックネーム yui at 11:06| Comment(2) | TrackBack(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年05月01日

悲しみからの立ち直り

病院には毎日通院し、寝ずに付き添ってめいいっぱい看病できたこと。

息を引き取る瞬間を私の腕の中で迎えることができたこと。

葬儀の前日にブルが楽しみにしていたことやブルと過ごしたいつものことをすべて再現し、ブルと沢山の思い出を語りつくしたこと。

そして葬儀を自宅で行うことができたこと。



これら長い眠りを迎えることの一連は、時間が経つに連れ「やれることはすべてやった」という気持ちにさせました。

そして葬儀が終ってからは悲しみだけでいっぱいだった心の中が少しずつ「理想の形で長い眠りを迎えたのだから、私もブルも幸せだったのだ」と思えるようになりました。




すると今度はブルのことでいっぱいだった私に、ヴィヴィが見えるようになりました。

そう。

それまではブルのことしか目に入っていなかったのです。



ごめんね。

ずっとブルにかかりっきりだったもんね。

寂しかったよね。



ヴィヴィもブルの様子がいつもと違うことを感じていました。

いつもならブルにちょっかいを出してじゃれついていたのに、まったく動かないブルにイタズラを仕掛けることはしませんでした。

長い眠りについたブルの前にごはんをあげてからヴィヴィにごはんをあげると、ブルが食べないから。。と言わんばかりにヴィヴィも遠慮して食べませんでした。

そして椅子の下にもぐって動かないブルをじっと見つめていたのです。





看病しながらずっと泣きっぱなしの私の様子。

ブルが苦しんでいる様子。

ブルが息を引き取ってから絶叫し泣き叫ぶ私の様子。

ピクリとも動かなくなったブルの様子。

その動かないブルから離れない私の様子。



ヴィヴィは吼えることなく全部黙って見ていました。

いつもなら私がブルを撫でただけでもヤキモチを妬いて吼えながら袖を噛んで引っ張ったのに。。

尋常じゃない出来事なのだとわかったのでしょう。

甘えてまとわりつきたいのを我慢して私を見守っているようでした。



葬儀が終ってからごはんをあげてもまったく食べず、お散歩に出したり遊んでやりながらやっと食べさせることができました。


ヴィヴィ。

我慢していたんだね。

ごめんね。。


頭をぐりぐりしながら褒めてあげるとシッポをプロペラのようにグルグル振って私に甘えてきました。

抱き上げると私の顔や首をペロペロ舐めてやめようとしません。

いつも以上にべったりくっついて。。



ブルが長い眠りついた寂しさをヴィヴィが確実に埋めてくれているのをひしひしと感じています。

ヴィヴィがいなかったら、悲しみで押しつぶされて間違いなくペットロスになっていたと思います。

実際にブルが長い眠りについてから一晩にして白髪がどさっと増えてしまったくらいですから。。



まだまだ日常のふとした動作からブルとの思い出が鮮明に蘇って涙する状態が続いていますが、ヴィヴィと一緒にゆっくり時間をかけて立ち直ろうと思います。


IMGP0901.jpg



ヴィヴィがいてくれてよかった。

これからもよろしくね。

ニックネーム yui at 10:52| Comment(6) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月30日

新しいブルの姿

おはよう。

いつもより早い時間に起き、眠っているブルに朝の挨拶。


身支度を済ませ、ブルを抱っこするといつも人が集まる階下へ移動。

ブルのさらさらとした毛並みやぷっくりとした肉球、小さな頭、可愛いお顔を触ることができるのはあと少し。

くみたてのお水と朝ごはんをあげてからブラッシングをして自慢のロングヘアを艶々にしてあげました。


ブルはとてもお洒落さんで、リボンを結んでもらうのが大好きでした。

可愛くしようね。と言うと伏せの姿勢でリボンを結び終わるまでじっと待っていました。

そして「ほら。可愛くなったよ。」と言うと飛び跳ねるように家の中を駆け回りました。



今日は飛び切りきれいで可愛くしようね。

つけていたリボンを解き、背中もシッポも前足、後ろ足もブラシで梳かし、最後に頭と耳を梳かしました。

リボンを付け直し始めると、眠っているブルがとても気分よさそうにしているのが感じられました。



ありがとう。ありがとう。ありがとう。

うちの子になってくれてありがとう。



時計を見ると、そろそろ葬儀屋さんがやってくる時刻。。


ブルの手触りをしっかりと私の手のひらに刻むように、葬儀屋さんが来るまでの間ずっと撫でていました。


そして予定の時刻。

葬儀屋さんが来ました。


棺にブルを寝かせる前に最後の抱っこをしたいと申し出ると、どうぞ好きなだけ抱っこしてやってくださいと言われました。

ブルをぎゅっと抱きしめ何度もありがとうを繰り返し、家族と交替でブルを抱っこをしました。


棺にブルの愛用していたタオルを敷き詰め、そこへブルをそっと寝かせてやりました。

そしてブルの回りを用意していたカサブランカでびっしり埋め尽くし、お散歩の時につかったリードといつも食べていたごはんとおやつを入れてあげました。

ブルに沢山の言葉をかけてやりたいのに、棺の中に寝かせてしまったら、ありがとうの言葉しか出てきませんでした。



蓋を閉めると本当にこれが最後なんだという思いが込み上げてきて棺に抱きついていました。

しばらく棺ごとブルを抱きしめ棺の蓋にブルの名前を書き、抱きかかえて葬儀車へ。。



ブル。。

ありがとう。


手を合わせながら火葬装置の扉が閉まるまでありがとうを言い続けました。

しばらくして煙が少しだけ出てきました。

それを見たら全身の力が抜けてその場にへたり込んでしまいました。



それから1時間半後。

ブルは真っ白な姿になって目の前に現れました。

元気でいた頃とは違う姿になってしまったけれど、可愛さは変わりません。



ブル。

おかえり。



ブルの骨はしっかりときれいに残りました。

頭蓋骨がとても小さくて、顔が小さかったブルの面影がちゃんと残っていました。

長い眠りにつくまで、虫歯もなく1本も抜けることなくきれいだった自慢の歯もしっかりついていました。

薬漬けになってなかったから、それはそれはきれいな状態で細い肋骨の先端まできちんと残りました。

そんなブルの姿を見て、ブルがどれだけ幸せな一生だったかがわかりました。

新しい姿になったブルが「幸せだったんだよ」と教えてくれた瞬間でした。



骨壷にブルの新しい姿をひとつひとつお箸で拾い入れ、ブルの頭とあご、首の一番上の部分をてっぺんに置き、最後にほんの少しでた灰をかきあつめて骨壷へ納めました。


骨壷をきれいな布の袋に入れてもらい私の腕の中に帰ってきたブルを抱きかかえて家の中へ。


ブル。

帰ってきたよ。

お出かけから帰ったらいつもお水だったよね。



家族が集まり一番注目される場所をブルの席にして、真っ先にお水をあげました。


img 077.jpg


もうこの手でブルのさらさらした毛並みを撫でることはできませんが、ブルは永遠に私の中で生き続けていくのです。

さよならなんかじゃない。

これからもずっと一緒なんだよ。

ね。ブル。



ニックネーム yui at 14:39| Comment(1) | TrackBack(8) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月29日

いつもの夜。いつもの朝。その2

午前中にブルとゆっくり過ごし、午後からブルと一緒にいつもの家事。

その前にちょっとだけお外に出よう。


洗濯機にスイッチを入れると眠っているブルを抱いて少しだけ外に出ました。

ブルは花壇の近くをウロウロしながら風と草のにおいを嗅ぐのが大好きでした。

足腰が弱ってからはリードなしで好きに歩かせてやった場所。



ねえ、ブル。

夕方になったらみんなでいつものお散歩コースに行ってみようね。


私の腕の中で眠っているブルの表情が嬉しさと楽しみでぱ〜っと明るくなったように見えました。



さあ。

その前に掃除をしてしまいましょう。


ブルが元気だった頃は、掃除機をかけるとよく吼えて威嚇しながら掃除機の先端にじゃれてきました。

ふざけて掃除機で追いかけると逃げ回り、引っ込めるとまた威嚇をしてじゃれてきました。

仕上げにモップをかけるときは完全にモップに噛み付いて「伏せ」の体制。

前足をぐんと伸ばし後ろ足は肉球を見せた形でずるずると引きずられながら遊ぶのが大好きでした。

ロングヘアだったのでまさにモップ犬。

掃除をするのも楽しいひとときでした。


そんなことを思いながら、掃除する部屋にブルを寝かせ一緒に掃除をしました。


ねえ、ブル。

ここ、ブルが小さかった頃にかじって傷をつけたのよ。

覚えてる?


作りつけのクローゼットにブルがかじって遊んだ傷。

ブルがここにいた印がずっと残るね。


傷をつけられてしまった時は叱ったのだけど、今となっては楽しい思い出。

かじった印を残してくれてありがとう。

子供の身長を柱に傷をつけてわが子の成長を見守るのと同じ印になりました。



窓から入ってくるそよ風に穏やかな表情で寝ているブルのロングヘアがかすかになびいて、気持ち良さそうに風のにおいをクンクン嗅いでいるように見えました。



次に階段の踊り場の掃除。


階段を上がることはできても降りることができなかったブルは、よくこの場所に伏せの体制で階下を眺めていました。

二階でひとりぼっちにするとここでそれはそれは物悲しそうに鳴いて「ひとりぼっちにしないで。早くここから降ろしてよ」と私を呼んだものです。

その場所へブルを寝かせると私もからだをかがめ、ブルと同じ目線で階下を眺めました。



ブルの目線で見るとこの階段、降りるのは怖いねぇ。

眠っているブルが「そうでしょ♪怖かったんだから。」と言っているようでした。



それから階下へ降りて玄関の掃除。

ここはブルにとって最高の遊び場でした。

出しっぱなしにしてある靴を咥え、振り回しながら家の中に並べ、今度は並べた靴を玄関に振り回しながら持っていって遊んだ場所です。

買ったばかりのハイヒールを仕舞うのを忘れたら、かかとに沢山の歯型をつけられ、これも叱るに叱れず大笑いしました。

ブルのために玄関ドアにつけた小さな小さな小窓。

10センチほどの小窓からブルは毎日外の様子を見ていました。

そこにはまだブルの鼻息の跡と舐めた跡が残っていました。


ねえ。ブル。

よくここから覗いていたよね。

人が通るとワンワン吼えてイッチョ前に番犬してたんだよね。


眠っているブルと並んで小窓から外を覗きブルを見ると

「ね。ここから見ると面白いでしょ。」

ブルがそう言っているようでした。



ブルとそんな会話をしていると乾燥機が止まった合図のブザーが鳴りました。

眠っているブルと並んでタオルを畳む作業。


ブルは洗濯物を畳んでいるとよくお邪魔虫をしにやってきました。

畳んだそばから咥えて振り回して遊んだり、洗濯物の山にジャンプして乗ったり、畳み終えた洗濯物の山を倒して遊んだり。

洗濯物を畳む作業をしているときはブルのおかげで笑いがいつもありました。


ほら。

ブルの毛がついてるよ。

洗濯物にもブルはいつもまとわりついていたんだよね。

毎日取るの大変だったんだから。


タオルについたブルの毛を取りながら話しかけると、眠っているブルの表情がはにかんでいるように見えました。



夕方の少し暗くなった時間。

初めて家族揃ってブルのお散歩コースへ行きました。

ヴィヴィが得意になって先頭を歩き、時々後ろを振り返りました。

眠っているブルを抱っこしている私はブルに毎日歩いた景色や風のにおいをたっぷり楽しませてあげたくて、できるだけゆっくり歩きました。

ブルがヴィヴィとお散歩するのは初めてのことです。


元気にお散歩していた頃のブルはいつも信号のところで必ず自分から「おすわり」をし「待て」の体制をしました。

信号が青になって「よし。GO!」と言うとお尻を振りながらモンローウォークで横断歩道を渡る姿はとてもエレガントで、すれ違う人がよく振り返って見ていたものです。

「わあ。可愛い!」と声を掛けられるとニコニコしてシッポを振り、何度も「可愛いね」と言ってくれた人を振り返りながら歩きました。


オシッコもうんちもいつも決まった場所。

そのあたりまで来ると少し立ち止まってやりました。


ねえ、ブル。

いつもこの辺でオシッコだったね。


眠っているブルに話しかけると、ブルはお散歩を楽しんでいるように見えました。


いつものようにお散歩コースをUターン。

家に向かう最後の信号を渡るとき、ブルはいつも横断歩道を渡りたがらず別の方向へ私を引っ張り「もっとお散歩しようよ」と誘いました。

でも今日は真っ直ぐ帰宅。

家に入りいつものように新しいお水をくんで目の前に差し出し、唇にうっすらとくんだお水をつけてやると、眠っているブルの表情はとても満足そうに見えました。


お散歩に連れて行ってよかった。

目が見えなくなってからはお散歩を怖がってリードをつけても歩きたがりませんでした。

だから家の前でしか外の空気を味わえなかったんだもんね。



晩ごはんの支度をし、ブルとヴィヴィのごはんの用意。

今夜もブルはいつもの指定席で寝かせてやる予定です。

それまでの間は私のすぐそばに。



今、横を振り向くとそこにはブルが穏やかな表情で眠っています。

動き回ることはもうないけれど、ブルは確かに私の中で生きています。

私より早く長い眠りについただけ。

いずれ私もブルのところへ行くのです。

だからまた一緒にお散歩ができるよう、ブルのお気に入りのリードを切り離し、片方はブルに持ち手のところは私に。

いつでもブルとお散歩できるようにしました。


IMGP0900.jpg


まだ涙は溢れて止まりませんが、今日はブルと一緒にいつもの日を送ったことで少しずつ気持ちが落ち着いてきました。

ブルは長い眠りについただけ。

そうだよね?ブル。。


ニックネーム yui at 21:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いつもの夜。いつもの朝。

いつもの夜。いつもの朝。


倒れてから5日間、ブルは飲まず食わずで病気と闘っていました。

足腰が弱って痴呆になっても食欲だけは旺盛で、私がごはんの支度をしていると足取りでまとわりつき、上を向いて煮物の煮えるにおいを嗅いでいました。


img 175.jpg



食事の支度ができると次はブルとヴィヴィのごはんの用意。

ブルは52グラム。ヴィヴィは54グラム。


いつものブルのお皿に52グラムのフードとお水を用意し、ブルの前に置いてやると、ブルがまだ目が見えていた頃、ごはんを食べる前に「伏せ。待て。」をやった時と同じ光景になりました。


病気と闘っている間、ごはん食べられなかったもんね。

ゆっくり食べようね。


伏せをしているブルの背中を撫でながらいつものように話しかけ、いつものようにごはんの時間を過ごしました。





寝ずの看病とショックと絶叫と号泣で、夜になると私のからだに異変が起きました。


あ!地震だ!


建物がグラグラと揺れているような感覚で全身がフラフラしていました。



家族に葬儀の手続きをしてもらったのを確認すると、いつものように寝る用意をし、少し早く寝ることにしました。

白内障で目が見えなくなってからのブルは夫の部屋で寝ることが多かったので、昨夜は夫の部屋のいつもの指定席に寝かせてやることにしました。

布団と壁の間の指定席に寝かせてやると、毎日目にしている光景になりました。

手足を伸ばして寝ているうちにくるんと寝返りをうつと、おなかを丸出しにして仰向けで大いびき。

時々起きては寝る場所を移動し、朝になると枕を完全に占領して枕をベッド状態にして寝ていた光景。。


おやすみ。。


ブルの艶々な毛並みと背中を沢山撫でて、大好だった肩と耳のマッサージ。

気持ちよくなると横向きになって「おなかもお願い」と言わんばかりに催促してきたブル。

でもブルはうつ伏せのまま。

いつもの最初の寝姿を変えることはありませんでした。。



いつもと変わらないんだ。

ブルは寝ているだけなんだ。



そうつぶやいているうちに不思議と悲しさが抑えられて、いつのまにか睡眠に陥り、いつもの朝を迎えていました。



ブル、おはよう。

今日はいい天気だよ。

おなかすいたよね。

ごはんにしよう。



いつものようにブルを抱き上げ、階下に連れていこうとしたら。。

オシッコが。。


ああ、そうだった。

起きたらすぐオシッコだったね。

ごめんごめん。


いつものようにペットシーツのところへ連れて行ってやりました。

本当は、死んで緩んだところから残尿が洩れただけのことなのに、ブルがいつものようにあれこれ要求しているように思えました。

いつものようにオシッコをしたお尻回りを拭いてきれいにしてやりました。

ブルは目が見える頃、お尻回りを拭いたトイレットペーパーをトイレへ流すのをいちいちチェックするのが大好きでした。

そして水がジャーっと流れる音を聞くと喜んで部屋を駆け回りました。

目が見えなくなっても、用を足すとそこから動かず「ちゃんとお尻を拭いてね」と要求していたのです。

長い眠りについたはずなのに、いつもの要求をしてくれたブルをぎゅっと抱きしめてしばらく泣き崩れていました。



そして階下へ。

そしていつものように52グラムのフードとお水。

居場所は私の座っているすぐそば。

いつもの寝姿でいつもの光景。。。



ブルの姿が見えるのは今日が最後。

明日の葬儀の時間まで、ブルに話しかけながらブルとしていた「いつものこと」を全部やって、ブルと一緒にいられる時間を大切に大切に過ごそうと思います。

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ねえ。ブル。

今日はお天気がいいよ。

窓を開けてお掃除をしようね。

お手伝いしてくれる?

いつものようにまとわりついてお邪魔虫かな。


ニックネーム yui at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月28日

長い眠りに。。

ブルの呼吸が乱れているため寝ずに付き添いました。

お水も自力で飲めないためスポイトで口の中を湿らせてやり、ブルが大好きな背中や肩のマッサージで苦しさを紛らわせてやりました。

苦しいくせにマッサージは気持ちいいらしく、横向きになり催促。

これなら元気になると信じて朝を迎えました。


オシッコを1回もしていないので、開業時間と同時に病院へ。

利尿剤を飲ませてもらい注射。


オシッコが出たら午後からの診察にもう一度来てくださいと言われ帰宅。

万が一入院と言われても、回復する見込みがなければ連れて帰るという話し合いができていました。

が、入院と言われなかったので少しだけホッとした気持ちでいました。




帰宅してからすぐに苦しみ出し、30分。

背中をなでていると少しずつ呼吸が穏やかになってきました。

目を閉じて首がだらんと布団に沈みかけたので慌てて抱き上げ名前を何度も呼ぶと、ブルは一度だけ首を起こし私の目をじっと見ると急に首も前足もだらんと垂れて私の胸に沈み込んできました。

お願いだから起きて!いかないで!

泣き叫びながらゆすっても人工呼吸をしても、心臓は完全に止まっていてブルは戻ってきませんでした。

4月28日 午前11時。



ブルを抱いたまま泣き叫び絶叫と号泣で細かな時間はわかりません。

気がついたら1時間半が経ち、スカートが暖かい液体でずぶ濡れになっていました。

出なかったオシッコが息を引き取ってからやっと出てきたのです。

年老いておぼつかない足取りになっても自力でペットシーツに行っていたほどです。

ブルは最後の最後まで自分の脚でペットシーツまで歩いて用を足したかったのでしょう。

本当に我慢強い子でした。



オシッコでスカートがびしょ濡れになっても汚いなんて思いませんでした。

その暖かさが今まで生きていた証。

少しずつ流れ出しジワジワと広範囲に広がってくる暖かさと、どうやっても起きてくれないブルの姿のギャップがさらに私を悲しくさせました。



そのまま私の腕の中で静かに眠っているブルに、今までの感謝の気持ちをこめてありがとうを言い、可愛くしなくちゃね。。と語りながらブラシでブルの自慢のロングヘアを梳かしてあげました。

具合が悪くなる少し前に美容院へ行ったばかりだったので、ブラシを当てるとサラサラしたロングヘアが艶々に輝きました。

そしてブルがさっきまで寝ていた布団もオシッコで濡れてしまったので、新しいバスタオルの片方を折り曲げ枕のような形状に畳みそこへいつものように寝かせてやりました。

ブルは枕を当てて寝るのがいつもの癖でしたから。

その姿は本当に眠っているようで、ごはんだよ〜と言えばむくっと起き上がってきそうな雰囲気です。

じっと見つめていると息で毛並みがかすかに揺れているような錯覚さえ覚えてしまいます。



でも。。

ブルは二度と目を覚ますことのない眠りにつきました。




ブル 15歳10ヶ月。



子供のできなかった私にはブルは子供そのものでした。

変な芸を覚えるのが得意でいつも周囲を笑わせてくれました。

言語の理解力がずば抜けていたのも自慢でした。

買い物に行くのも遊びに行くのもいつも一緒。

可愛くて可愛くて目の中に入れても痛くないほどでした。

寝るときの枕争奪戦は毎日で、朝になるといつもブルが勝っていたっけ。

うんちをするとき、ものすごいスピードでクルクル回らないと出るものが出ない変な癖があったな。

買ったばかりのサングラスをおもちゃにされて、叱るに叱れず大笑いしてしまったこともありました。

忘れられない思い出を沢山残してくれました。


そしてブルは沢山の愛をくれました。

出かけて帰ってくると、いつもドアをあける前には階段の上で小首をかしげて待っていました。

私が体調を崩して寝込んでいると、必ず枕元で心配そうな表情で私が起きるのを待っていました。




ありがとう。ブル。

ゆっくり眠って起きたらまた私のところに来て欲しい。

おやすみなさい。。ブル。。

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ニックネーム yui at 19:01| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月27日

熱が下がった

今朝、病院に連れて行き熱を測ってもらったら平熱に。

まだ食欲はなく何も食べないので治療の注射と共に栄養剤を打ってもらいました。

からだが相当だるいのでしょう。

足腰がよろよろして食欲のあった頃より歩けなくなってしまいました。

熱が出ている間は床のひんやりしたところを探して寝ていたのですが、熱が下がったら今度は冷えが心配。

羽毛布団を老犬用におろしてやり、四つ折りにして敷いてやったら寝心地がいいらしく、そこで落ち着いてぐっすり寝ています。

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肝機能が低下しているからサプリメントも良くないだろうと思い、動物の自然治癒力を高めるペンダントの購入手続きをしました。

こんなものにこんなお金を・・と思われてしまうでしょうが、購入して使った方々のお話を読んでいるうちに気がついたら購入手続きをしていたのです。

ブルの症状に合うかどうかはわかりませんが、今は少しでもよくなるのなら。。という気持ちだけなので。。


必ず良くなる。

がんばれ、ブル!

ニックネーム yui at 14:17| Comment(0) | TrackBack(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年04月26日

血液検査の結果

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血液検査の結果です。

白内障で目が濁っていたため、気がつかなかったのですが黄疸が出ていたようです。

肝臓機能に異常が見られ、今日から肝機能を正常に戻すための治療を開始。

肝臓の数値が下がるまで毎日病院へ通うことになりました。


今日は肝臓の数値を下げるための注射が効いているのか、苦しそうな動きも見せず、寝息がとても穏やかです。


こんなことになる前のことをよく思い出すと、オシッコの色がとても濃かったのを思い出しました。

血尿じゃないし、人だってそのときの食べ物によって尿の色が濃くなるときがある。

そう思っていたのがいけなかったのかも知れません。

犬は与えれたドッグフードしか食べていないのですから、尿の色に異変があれば体調不良を疑ったほうがいいのだと思い知らされました。。


ニックネーム yui at 17:31| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする